丈夫なナイロン生地に三角形のロゴマークがあしらわれた、PRADA(プラダ)のアイコンバッグ「ポコノ」。機能的で上質なポコノは、世界中のファッション通から一目置かれる存在です。2019年、そんなポコノに大きな変化が……? 今回はプラダの代名詞ともいえるポコノシリーズの魅力と、今後の展開についてご紹介します。
「ポコノ」は、光沢のあるナイロン素材に三角形のブランドロゴをあしらったPRADA(プラダ)のアイコンバッグです。実用性とファッション性の高さから、日常使いのバッグとして多くの人に愛されています。
「ポコノ」シリーズの生みの親は、現在もデザイナーとしてブランドを束ねるミウッチャ・プラダ。ミウッチャが3代目に就任した1978年当時はファッションの多様化が大きく進み、イヴ・サンローランやケンゾーなどの斬新なコレクションが注目を集めた時代でした。
ブランドの停滞に悩んだミウッチャは、テントやパラシュートなどのミリタリー用品に使われているナイロン素材「ポコノ」をバッグに取り入れることを考案。「ポコノ」はシルクのような肌触りと軽さ、丈夫さを兼ね備える素材でしたが、ブランド内部ではアイテムに取り入れることをためらう声も上がりました。しかし、ミウッチャは「これまでにないものを」というスタンスを押し通し、発売から数年かけて「ポコノ」シリーズを見事にヒットさせたのです。
合成皮革やプラスチックを使ったブランドバッグは今でこそ多く見られるようになりましたが、ポコノはその「走り」としてラグジュアリーブランドのトレンドを牽引し続けています。
2019年夏、プラダは「2021年末までに、プラダのすべてのバージンナイロンを再生ナイロンに移行する」という大胆な方針を発表しました。
バージンナイロンから再生ナイロンに移行するのは、ブランドの象徴である「ポコノ」も例外ではありません。2019年6月には、新プロジェクトとしてリサイクルナイロン「ECONYL(R)」を使用した「Re-Nylon」コレクションが発表され、ベルトバッグ、ショルダーバッグ、トートバッグ、ダッフルバッグ、バックパックといったアイテムがリリースされています。
ECONYL(R)は、海から回収した漁網や繊維廃棄物、プラスチックなどを再利用して作られる、永久にリサイクル可能な繊維です。丈夫さや肌触りなどの品質は、従来のナイロン素材の水準をキープ。素材にECONYL(R)を使用することで、二酸化炭素による大気汚染や焼却、埋め立てなどによる環境への影響が軽減できるといわれています。
ECONYL(R)は、プラダだけでなく、STELLA McCARTNEY(ステラマッカートニー)やBURBERRY(バーバリー)などのブランドも商品化を進める注目の素材です。環境問題への意識が高まるなか、今後は多くのブランドがアイテムに取り入れるようになるかもしれませんね。
「Re-Nylon」のアイコンには、プラダの三角形のロゴに、リサイクルマークのような矢印が取り入れられています。再生ナイロンを使った新しいバッグは、クラシカルな魅力と現代的な取り組みの2つの面を楽しめるファン注目のアイテムですね。
「ポコノ」の上品さや実用性はこれからも「Re-Nylon」コレクションに受け継がれていくでしょう。しかし、「ずっと前からポコノが憧れだった!」「ポコノもRe-Nylonもどっちも欲しい!」という方は、今のうちに従来のポコノをゲットしてはいかがでしょうか?
ここからはAXESで取り扱っている「ポコノ」シリーズから、特に人気が高いものをピックアップしてご紹介します♪
「ポコノといえばコレ!」というイメージも強いリュックサックです。女性らしいフォルムで、どんなコーデにもマッチします。軽量でショルダーベルトも太いのでレジャーにも!
シンプルな長方形型で男女問わず使える、ポコノのショルダーバッグです。ポケットが充実しており、スリムなシルエットで通勤カバンにちょうどよいですね。
マチが広いタイプのショルダーバッグは小旅行やマザーズバッグとしておすすめ。高級感のあるデザインで機能性も抜群です。
横17.5cm、縦11.5cm、厚み6.5cmと大きめのポーチはさまざまなシーンで大活躍。かさばりがちなコスメやトラベルグッズをまとめてスッキリ収納できます。プレゼントにも!
環境や動物に配慮した「サステナブル(持続可能)」なもの作りは、今やファッションブランドが果たすべき社会的責任のひとつです。時代とともに進化する「ポコノ」と「Re-Nylon」からこれからも目が離せませんね!