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ヨーロッパ写真日和VOL.52『巡礼の町、ル・ピュイ・アン・ヴレーから』

こんにちは、吉田タイスケです。
日本と違い、フランスでは9月が新学期。学年が変わり、新しい一年が始まる季節です。桜と共に卒業、入学を感じてきた身としては不思議な感じがしますが、欧米では9月始まりが主流です。
さて、そんな新学期直前、前回お伝えした通り夏休み第二弾としてフランス中部、オーヴェルニュ地方は巡礼の町、ル・ピュイ・アン・ヴレーを訪ねてきました。

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赤銅色の聖母子像が、石造りの町を見守ります。

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町の中心にある大聖堂から左手に坂を登り、開けた場所に出ると、いきなり景色の中にそびえ立つ岩とその上にある教会に驚かされます。これは…天空の城!←そればっかり。10世紀に建立されたサン・ミシェル・デギレ教会です。

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キリスト教がローマ帝国に入ってくる以前から、この場所は土着信仰の聖地だったとか。それはそうでしょう、何もない中にいきなりこんな岩があれば、もうそのまま崇めたくなるのもわかります。ここはいわゆるパワースポットなんですね。この教会は去年、あるテレビ番組で「フランス人が訪ねたいモニュメント」第4位に選ばれていました。日本で例えれば、伏見稲荷とか諏訪大社とか、そんな感じでしょうか…。

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268段の階段を登り、地上82mにある天の教会に辿り着きます。犬は中に入れないので、教会の入り口でお留守番。

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遡ること1000年以上、守護聖人ミカエルに捧げられた聖堂には人も少なく、静謐な祈りの時間が流れていました。

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さて、また268段を降りて戻ります…。

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こちらはメインの参道。表参道ですね。

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参道沿いにあるレース屋さん。中世から栄えていたル・ピュイのレース産業は、フランスの無形文化遺産にも指定されています。

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店内では今でも、レース作りの実演を見せてくれます。こんなにボビンがあったら、混乱してしまいそうですが…さすが職人さん。

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天空の教会では、蝋燭を灯して祈りと感謝を捧げてきました。このブログを読んでいる皆様の新年度も、健やかに始まりますように。
次回はパリからお届けする予定です。どうぞお楽しみに。

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